テクニカルイラストレーターになるには
テクニカルイラストレーターになりたいと考えている方も多いでしょう。需要のある仕事ですし、能力を最大限に生かすことができれば独立して働くこともできるテクニカルイラストレーター。
しかしそもそもテクニカルイラストレーターとはどのようなものなのかよく分からないという方も多いでしょう。
そこで今回はテクニカルイラストレーターについて簡単にご紹介するとともに、テクニカルイラストレーターになるにはどのような対策をすれば良いのかについてもご紹介していきたいと思います。
テクニカルイラストレーターになりたいと考えている中高生の方はもちろんのこと、テクニカルイラストレーターではどのような職業なのか知りたいという方もぜひ本記事を最後までご覧ください。
テクニカルイラストレーターとは
テクニカルイラストレーターは家電製品や自動車、パソコンなどの工業製品の取扱説明書、マニュアルに緻密で立体的なイラストを用いて説明することのできる要素を取り入れるイラストレーターです。
これらのイラストを描くのがテクニカルイラストレーターであり、メーカーに所属する他、制作会社を独立してフリーで活躍する人もいるなど仕事の幅が広いです。
ソフトウェアを用いて数値を入力し、イラストの仕上げにはデータをグラフィック化するCGソフトウェアにデータを変換したりなど業務量が多いですが、非常に需要の高い仕事でもあります。立体図は全方向から見せるためにアニメーションソフトウェアを使う場合もあります。
テクニカルイラストレーターになるには
テクニカルイラストレーターになるには大学の理工学部は工業系の専門学校などでテクニカルイラストレーションを専攻して基礎知識を身につけていた方が圧倒的に有利ではあるのですが、文科系の大学・高校卒業者でも工業製品への関心があれば就職することは可能です。
日本テクニカルイラストレーション協会の実践教室などで技術を取得することもできるので、絵画と製図の基礎知識が求められる職業ではありますが、「絶対に専門学校などを卒業していなければならない」というわけではありません。製品の構造や機能を理解できる能力やコンピューター知識、柔軟な思考力がある方ならば必ずしも専門学校を卒業していなくてもテクニカルイラストレーターを目指すことができます。
メーカーやマニュアルの制作を行っている会社に就職すれば、設計製作図を読む技術製図の基礎的知識はもちろんのこと、コンピュータを扱う技術などを身に付けることもできます。
テクニカルイラストレーション技能士
関連資格としては厚生労働省が定める技能検定のテクニカルイラストレーション技能士というものがあり、仕事に必ず必要な資格ではありませんが、取得していれば能力の証明となるので、テクニカルイラストレーターになりたい方は是非能力を磨く学習の一環として資格取得を目指してみるのも良いでしょう。
テクニカルイラストレーション資格取得の難易度は?取得のメリットは?
テクニカルイラストレーション資格の難易度は9によって様々で一級。二級・三級があるのですが、難易度偏差値という基準を用いると一級は52、二級は44、三級は偏差値39とそこまで難しい資格ではありません。
<試験内容について>
一級二級は製図・立体図・関連基礎知識・立体図作成法・CADの知識
三級の学科試験では、製図・立体図・立体図作成法・CADの知識が求められます。
テクニカルイラストレーション技能士の資格を取得するメリットとして、テクニカルイラストレーション技能士を称することができるというのがあります。
テクニカルイラストレーターとして働くこと自体は可能ですが、「自分はテクニカルイラストレーション技能士です」と名乗ることは資格を持っていないとできません。
就活やフリーランスで案件を獲得するにあたって「私はテクニカルイラストレーション技能士です」と名乗ることができるかできないかは大きく成否に関わってくるので資格を取得しておくことは非常に有利といえます。
まとめ
今回はテクニカルイラストレーターになるにはどのような対策や進路を選ぶべきかについてご紹介してきました。
テクニカルイラストレーターは、感覚的なイラストレーションとは異なり、緻密で立体的なイラストを描く技術が求められます。
デッサンが得意な方や緻密なイラストを描くのが好きな方は、ぜひ将来の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。